分散型取引所(DEX)の取引額が過去最低を記録
分散型取引所(DEX)には、世界中の主要な大手仮想通貨取引所が関心を寄せているものの、2019年1月の月間取引額が過去最低を記録した。
Diarによると、DEXが登場し始めた2017年6月以降、総取引額はおよそ$89億にのぼるという。
しかしながら、2019年1月には$4,900万にまで減少している。

これは、仮想通貨取引所大手のBinanceが月間取引額のわずか10%に相当する。
Diarは、取引額だけでなくユーザー数も減少していることを明らかにしている。

最近、Binanceは「pre-alpha」と呼ばれるDEXを発表している。
「pre-alpha」では、当初よりハードウェアウォレットをサポートするなど、DEXへの取り組みを強化していることが伺える。
SECが分散型取引所(DEX)を起訴
ブロックチェーン業界を支持しているJohn McAfee氏は、分散型をベースにした仕組みが「史上最大の経済ブーム」を引き起こすと発言している。
一方、SECが2018年の後半に、EthereumベースのDEXであるEtherDeltaを起訴したことが話題となった。
この件について、SEC執行部の部長であるRobert Cohen氏は以下のように述べている。
The focus is on the function, and what the platform is doing. Whether it’s decentralized or not, whether it’s on a smart contract or not, what matters is it’s an exchange.
論点は機能、すなわちそのプラットフォームが何をしているのかということである。それ自体が分散化されているかどうか、それがスマートコントラクトであるかどうかは関係ない。重要なのは、それがExchangeであるということだ。
いずれにせよ、現時点ではユーザーはDEXを利用することに対する魅力をあまり感じていないようだ。
これは、中央集権型の取引所(CEX)と比較した場合に、DEXの使い勝手、すなわちUXおよび仮想通貨の流動性が欠如している点が原因だと考えられる。