ブロックチェーン学習サービスPoL、学習修了証をNFTで発行開始

ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル)」を運営する株式会社techtecが3月29日、カリキュラムを学習したことを証明する修了証をNFTとして発行する取り組みを発表した学習修了証をNFTとして発行するのは世界初の試みになるといい、今回の仕組みや技術については特許を申請中だという。

PoL(ポル)は、仮想通貨・ブロックチェーンについて学べるオンライン学習サービスだ。学習履歴はブロックチェーンに記録され、管理者の恣意性を排除した真に正しい学習データを生成することで学習歴社会の実現を目指している。

PoLのカリキュラムを学習することで発行される修了証NFTは、イーサリアムのサイドチェーンであるxDAIチェーンを利用して発行されるという。xDAIチェーンは、PoAのアルゴリズムを採用することで高いスループットを実現したサイドチェーンだ。

現時点で発行される修了証NFTは、PoLの運営会社であるtechtec社が発行までのプロセスを手動で確認しながら対応するとのこと。受講者の情報と学習履歴、修了証取得テストにおけるスコアを目視することでNFTの発行可否を判断していると説明した。

なお、修了証をNFTで発行する際には手数料やウォレットを準備しておく必要がある。

発行されたNFTは専用のアナリティクスを使用することでブロックチェーンに記録されていることを確認することができるという(画像はイメージ)

 

今回のようなスキームを採用した理由について、techtecは「ユーザーがxDAIチェーンやxDAIトークンなどの個別要素を気にすることなく修了証NFTを発行できるよう、ユーザーフレンドリーを最優先しました。」と述べている。

修了証の発行からxDAIチェーンへの記録プロセス

今回の発表に際し、株式会社techtecでCEOを務める田上智裕氏は次のようにコメントした。

「NFTは、デジタルコンテンツを唯一無二の存在として流通させることができる仕組みです。この性質から、アートや音楽をNFTと紐づけて販売することで多額に金銭が売買されるようになりました。これもNFTを活用した1つの事例にはなりますが、NFTの本質はコンテンツの存在証明や所有権証明です。PoLでは、本来NFTが実現したかった本質に立ち返り、誰からも改ざんされず第三者の証明が必要のない「個人が何を学習したか」という証明をNFTを使って実現していきます。」

 

参考記事:受講修了証をNFTで発行、オンライン学習サービスPoLが学習履歴をNFTで証明へ