ソウル市がICONブロックチェーンの利用を開始。「ソウルブロックチェーンガバナンスグループ」の任命状を管理する

先日発足した、韓国ソウル市の運営する「ソウルブロックチェーンガバナンスグループ」が、韓国発のブロックチェーンICONを使用した任命状を各メンバーに発行したことを発表した。

ソウルブロックチェーンガバナンスグループ

「ソウルブロックチェーンガバナンスグループ」には、学生や開発者、起業家、市民などを含む計100名から構成されている。
本グループでは、2019年1月から2020年12月までの2年間にかけて、公共サービスにおけるブロックチェーンの実証実験を行う予定である。

グループのメンバーは、マイレージやソウル市民権カードの管理、オンラインによるドキュメントの検証、パートタイム労働者の保護、外注先への支払いの自動化などの開発プロセスに参加することになっている。

ICONブロックチェーンを活用した任命状を発行

mobile letterソウルブロックチェーンガバナンスグループのメンバーに発行された任命状。

グループのメンバーは、自身のスマートフォンを利用して、任命状を確認することができる。
この任命状は、韓国発のブロックチェーンプラットフォームであるICON上で発行された。
ICONプラットフォーム内で使用できるトラッカーを通して、任命状が不正に改ざんされていないかどうかについても確認することができる。

このICONトラッカーは、透明性と信頼性を担保するために、ICONネットワーク上における全ての取引記録を閲覧可能にするブラウジンクシステムである。
ICONのCEOであるKim Jong-hyup氏は、以下のように述べている。

With this issuance, we expect more use cases of public blockchain under the leadership of the municipal government

ICONを使用した今回の取り組みにより、今後市政府の主導によるパブリックブロックチェーンの活用事例を増えることになるだろう

ICONは、ソウル市のブロックチェーンを活用した今回のプロジェクトへの全面的な支援を表明している。
また同社は、自社開発のブロックチェーンエンジンである「ループチェーン」を市内の様々な取り組みに適用していく予定であることも公表している。