中国食品医薬品局はブロックチェーンを使用した食品・医薬品のトレーサビリティを目指す

中国の重慶市珠中区にある中国食品医薬品局が、ブロックチェーンを使って食品や医薬品の品質を検証する取り組みを行うと、1月31日に現地メディアの人民日报が報じた。

ブロックチェーンで製品のトレーサビリティを実現

同局は、製品のライフサイクルをより正確に追跡し、偽造防止対策を講じるために、ブロックチェーンを活用する方針をみせているという。

今回使用するブロックチェーンは、PrimeNumber Chain Technology Chengduによって開発された。
同社のCEOであるDeng Wei氏は、このシステムは政府の規制措置を改善するだけでなく、規制の効率性も改善すると述べている。
また、企業に関する製品の追跡性(トレーサビリティ)情報の一元管理の仕組みを提供し、製品に関連するあらゆる情報へのアクセスをも可能するという。

中国で活性化するブロックチェーンの実用化

中国では、情報管理局による新たな規制が整備されたり、中国の銀行業界の自主規制団体であるChina Banking Associationの活動が活発になったりと、ブロックチェーンに対する取り組みが盛り上がっている。
なお、China Banking Associationの活動は、「中国貿易金融銀行間取引ブロックチェーンプラットフォーム」と正式に命名され、貿易や商取引などの金融サービスを行う際に、ブロックチェーンを活用することを目的としている。