PtoP型のファイル転送プロトコルおよびプロトコルに接続するためのソフトウェアを提供するBitTorrentのICOが、ICO支援サービスのBinance Launchpadを通してわずか15分で完了した。
参加者を限定したにも関わらず、BitTorrentのICOは15分で終了
2018年6月に、Justin Sunの創設したTRONに買収されたBitTorrentが、ICO支援サービスのBinance Launchpadを通してICOを実施したところ、15分でおよそ8億円の調達を完了している。
なお、今回のICOでは、米国や英国をはじめとする多くの地域からの参加が制限されていた。
公式の発表によると、ICOは2つのセッションから構成された。
1. 最初のセッションでは、ICO参加者はBinance Coin(BNB)を使用して0.00001824 BNBの固定価格でBitTorrentトークン(BTT)を購入できた。
このセッションでは、13分25秒で合計237.6億BTTを完売した。
2. 2回目のセッションでは、ICO参加者はTron(TRX)を使用して1TRX=223.58BTTの価格でBTTを購入することができた。
このセッションは、14分41秒で終了し、356億BTT全てを販売した。
ICO全体で、およそ594億BTTを売却したことになる。
これはおよそ8億円に相当する金額である。
BitTorrentトークン(BTT)の利用用途には懸念の声も
BitTorrentの公式サイトによると、BTTトークンはBitTorrentにおける、通常よりも速くファイルをダウンロードする機能を使用する際に必要になると説明されている。
これは、ディズニーランドにおけるファストパスをイメージするとわかりやすいだろう。
しかし、この機能を使用するためにBTTトークンが必要になる理由は明らかではない。
なぜなら、Bitcoin(BTC)やTron(TRX)を用いることも可能だからである。
BinanceのCEOであるChangpeng Zhao(通称:CZ)のツイートによると、今回のICOに失敗した参加者のために、少額のエアドロップ(Airdrop)が実施されるとのこと。
なお、Airdropの詳細は明らかになっておらず、近日中に公表されるとのことである。