ParityとWeb3 FoundationがPolkadot(ポルカドット)を通して実現する世界。Ethereumに全てのブロックチェーンを接続する

Polkadot

ParityとWeb3 Foundationのチームが、Polkadotを通して実現したい世界について語った。
彼らによると、これからも多くのブロックチェーンが誕生するが、それらは全て互換性を持つことになるという。

Polkadot上に新たなネットワークが構築される

Ethereum上に開発された分散型アプリケーション(DApps)であるAragonの開発者は、Polkadot上に二つ目のネットワークを構築することを検討している。

ブロックチェーンのインターオペラビリティ問題を解決することを目指している、Polkadotを活用したプロジェクトが徐々に増えている。

スイスのAragon One AGは、Ethereum上に開発したAragon Networkの開発を継続しつつ、新たなプロジェクトをPolkadot上に開発しようとしている。

aragonOSと名付けられたそのプロジェクトは、Polkadot上でスマートコントラクトを構築するためのフレームワークだという。

Coindeskのインタビューに対して、Aragonの共同創設者Luis Cuende氏は、次のように述べている。

aragonOSにおける大部分のトランザクションをほぼ無料に最適化することで、ユーザーはより安価で迅速、かつシームレスにトランザクションを実行することができる。

さらにCuende氏は、PolkadotにaragonOSを展開するという構想は、まだまだ初期段階の研究であると述べている。
この研究は、EthereumのSerenityへ向けたアップデートに関する調査と並行して行われることになるだろう。

Ethereumの開発者であるLane Rettig氏は、CoinDeskに対して「Etheruemのスケーリング対応の開発スピードを高めるために、様々なプロジェクトがEthereumコミュニティで「火を灯す」ことを望んでいる」と語っている。

また、Rettig氏は次のようにも述べている。

Aragonは、彼らがEthereumからプラットフォームを移行しようとしているとは言っていない。彼らは選択肢を模索している。しかしながら、私はEthereumにおける最も重要なアプリケーションエコシステムの1つ(Aragon)からの、開発遅延に対する早期警告であると捉えている。

ブロックチェーンのインターオペラビリティを実現するPolkadot

Polkadot

Polkadotは、公式ウェブサイトで述べられているように、異なるブロックチェーン間の「合意形成とトランザクション伝達」を接続するためのプロトコルとして設計されている。

Polkadotは、Ethereumの共同設立者であるGavin Woodによって開発され、現在はテストネットで稼働している。
正式稼働は、2019年末を予定している。

なお、PolkadotはICOのプレセールで1億4,500万ドルを調達しているが、新たなトークンセールを通して6000万ドルを追加調達しようとしている。

2016年に創設して以来、Polkadotネットワークが急速に発展してきた背景には、「Ethereumがプラットフォームとしての限界を迎える」と危惧されている点があげられる。
この懸念は、Ethereumのスケーリングロードマップに関するReddit上でのAMA(Ask Me Anything)でも浮上している。

その中でも、以下に掲載する質問は、Serenityの研究開発チームに対するベストクエスチョンである。

Polkadotチームは、2019年末までにメインネットへのリリースを予定している。なぜ開発者たちは、Parityや他のチェーンを利用することができるのに、Beaconに行ったりShardingの完成を待ったりといった煩わしいことをしているのだろうか。

EthereumクライアントであるParityの開発責任者を務めるAfhere Schoedon氏のような開発者たちは、現状はEthereumコミュニティからの懸念や不安は必要ないと考えている。

しかしながらSchoedon氏は、Coindeskへのインタビューで次のように述べている。

最終的には、分散型アプリケーション開発者たちは、Polkadotネットワークを利用することになるだろう。現在、Ethereumでは非常に多くのDAppsエンジニアが活動している。しかし、将来的には様々な新しいツールが利用可能になるため、この状態は常に変化する可能性がある。

ParityとWeb3 FoundationチームがPolkadotを通して実現する世界

Web3 Foundation

一方、Polkadotを運営するParity TechnologiesとWeb3 Foundationのチームは、彼らの技術がEthereumの競合として機能するわけではないことを強調している。

Web3 FoundationのコミュニケーションディレクターであるJack Platts氏は、「このプロトコルはEthereumを補完するものと見なすべきだ」とCoindeskに語っている。

Web3 Foundationでは、あらゆるブロックチェーンは相互運用可能であり、将来的にも、まだまだ多くのブロックチェーンが生まれるだろうと考えている。

Platts氏は、Web3 Foundationは「マルチチェーンの世界を確信している」と付け加え、Web3 Foundationの現在の取り組みの1つに「Ethereumとの互換技術の開発プロジェクト」への資金提供であることを強調した。
なお、Web3 Foundationはこの目的を達成するために、助成プログラムである「ChainSafe Systems」の最初の支援先プロジェクトを発表している。

ChainSafe SystemsのCEOを務めるAidan Hyman氏はCoindeskに対して、以下のように述べている。

我々がしていることは、サイドチェーンを実装し、それらのサイドチェーンをEthereumのメインネットに接続することである。Polkadotが果たす役割は、Web3 Foundationの目的を実現するために、最適化された方法を生み出し、マルチチェーンの世界を構築することである。

「私は個人的に−ChainSafe Systemsのプロジェクトを超えて−、Polkadotがブロックチェーンの未来にもたらすものにとても興奮している。」とHyman氏は付け加えている。